いちご狩りハウスに芽枯細菌病が発生!
最高気温15度、最低気温6度
先日来、不受精花や茎や新葉の萎縮が所々に見られて気になっていました。普及センターに調べていただいた結果、芽枯細菌病らしいとの回答をいただきました。正式には来週に分かると思います。
この現象と良く似ているのが、育苗時期に頭上灌水を行ったさちのかなどの新芽や新葉が赤くなり、さわるとヌルヌルします。
イチゴの新葉や蕾や花に変色と萎縮などが見られます。現象的には、生育障害、サビダニ、シクラメンホコリダニ、芽枯病が良く似ており判別が難しいです。
芽枯細菌病の原因はハウス内の湿度が高いことです。
館長が考えられる原因は
1.定植後うどんこ病やタンソ病などの対策として化学農薬を使用していない。(化学農薬を使用していれば、細菌の増殖を防止できたのでは?)
2.いちご狩りハウスが今年から二重カーテンになり湿度が高くなった。
3.今年の10月から11月上旬の雨の多さによる、湿度が高い。
4.いちごの生育がよく、新芽や蕾に葉露が沢山出て、新芽や蕾が午前中ぬれている。
5.イチゴの生育がよく、例年より葉が大きく葉の枚数も多いため、風通しが悪く、日光も入りにくい。
対策に化学農薬を使用できないので、葉欠きの実施やハウス内の喚起やエアビームによる風の流れを作るなど、細菌が増殖しにくい環境で対応します。この芽枯細菌病でイチゴが枯れることはありません。
写真1は、新芽から蕾まで細菌により赤くなり枯れそうです。
写真2は、芽枯細菌で葉が萎縮しています。しかし中心の新葉はもう芽枯細菌病から開放されています。(葉欠きによる効果)。
写真3は、芽枯細菌の犯された花。なんとか実を付けてくれるでしょう。