台湾から帰ってきました!日本列島は、秋を飛び越えて冬到来か?台湾うるるん紀行(その1)

最高気温13度、最低気温3度
 台湾から元気に戻ってまいりました!暖かい台湾から戻ると、日本列島は秋を飛び越えて、いきなり冬になっていました。東北地方は、もう雪化粧とか。当館のいちご狩りハウスも5度と低くなってきました。
 これは、”北極振動”と言う現象で、日本の上空5000メートルの温度は、マイナス45度と北極の上空より温度が低いそうです。
 さらにこの”北極振動”とエルニーニョ現象が重なり、12月〜1月は、例年より寒くなるそうです。2〜3月は、例年より暖かくなるそうです。
 この傾向は、2005年と同じらしく、12月から1月は、イチゴが赤くなるのが大幅に遅れるかもしれません。また心配事が増えた。
 毎年天候の変化には、気を使うと同時にこの異常とも言える天候への対応が迫られるだろう。
 成田空港から山梨への直行バスの接続が良く、予定より2時間早く19時には自宅に着いた。早速いちご狩りハウスに様子を見に行く。
 暗くてあまり良く見えなかったが、おおむねイチゴの生育は順調のようでした。明日の朝早くハウスを見に行くのが楽しみです。
 台湾のイチゴの生育状況は、思ったより良好でした。安心するやら、驚くやらでした。
 台湾の10〜11月は温度が高いく湿度が高いので、イチゴの生育は日本よりよさそうです。失礼だが、日本のあまり栽培が上手でない農家さんに比べると、はるかに良いところが多かった。
 さらに、朝露や湿度が高いことによりダニの発生が見られなかった。
 うどんこ病も出ていないが、イチゴの花がピンク色になっていることから、今後うどんこ病が出てきそうです。
 この地域の栽培品種は、”さちのか”と思っていましたが良く見ると、どうも”とよのか”らしいです。
 台湾の各イチゴ農家さんに一株で栽培をお勧めしたが、日本と同じで二株で栽培するそうです。劉さんのみ、館長を信頼して一株で栽培することを納得してくれた。(館長は、イチゴの栽培の基本は、一株で栽培することと思っている。二株にすれば、イチゴの粒は沢山取れるが、一粒が小さくなるのり、収穫の手間が増える。さらに収穫が始まると忙しくなり、イチゴの手入れがおろそかになり二芽が四芽になり収穫が終わる頃には、イチゴの粒がさらに小さくなると同時に、病害虫が多発します。)
 毎回台湾に行って感じることだが、天候によりイチゴの生育や病害虫の発生が異なるので、その地域の天候を考慮して指導しないと大変である。
 写真1は、16日の朝食。台湾の朝のご飯は何時もおかゆです。これは、おそらく前日の夕食に油濃いものを多く食べるので、胃を休ませてあげているのでしょう。アヒルの湯で卵。キュウリの佃煮(キュウリのキュウちゃん漬けに良く似ている)。高菜をゆでたもの。豆腐の醗酵したもの。生しいたけをチーズと煮込んだもの。ちりめんじゃことパパイアの混ぜ合わせ。朝からご馳走でした。
 写真2は、早速皆で記念撮影。いちご園の横には、館長のことも書いてありました。劉さんのお母様も同行してくれました。お母さんは、糖尿病で通院していますが、6月より元気に見えて嬉しく思いました。
あいかわらず、皆さん明るくて元気でしたよ!
 写真3は、劉さんの昨年から栽培を始めたイチゴ園の生育状況。9月13日頃の定植したイチゴの苗が大きくなっていました。少しイチゴの株が徒長気味で気になりました。原因は、館長が訪問するので焦って、大きくするのにホルモン剤(ジベレリン?)散布したようでした。館長に成長したイチゴを見せたかったのでしょう。それにしても立派に育っていました。
 写真4は、約3割ぐらいが植えたときの小さい苗の状態で花芽文化を迎え、もう実がなり始めていました。実はケーキサイズで小さい。
劉さんは、早く出荷をしたいので、小さくても収穫できればよいと思っています(日本も同じです)。館長は、こんな小さな実は、収穫しないでほしいのですが、劉さんの気持ちを考えると、すぐに花を取りなさいとは言えませんでした
 写真5は、残りの7割の株に蕾が出始めています。日本と同じです。株が大きくなって蕾が出てくるので大きな実が期待できそうです。収穫時期は、暖かいので12月末頃でしょう。12月と1月にお客様のご予約が多いので早く収穫できるか心配していました。
 写真6は、花ビラがピンク色。ピンクの花が咲くとうどんこ病の前兆です。タンソ病は、台湾でも同じ呼び方をしています。うどんこ病と言う病名が台湾にはありません。うどんこ病の防除をするように指導したが、台湾に同じ名前の病名が無いので、日本の化学農薬と同じものを使うように指導した。農薬に関しては、日本と台湾で登録農薬が異なるのと、日本と同じメーカが無いので指導に困った。
 写真7は、ミツバチが受粉をしていました。台湾は、まだいたるところに花が咲いているので、天然のミツバチが元気に飛んでいます。そう、モンシロチョウも元気に飛んでいるのですよ!したがって、台湾では、飼っているミツバチをいちご園に置くことはしません。
 写真8は、劉さんが今年新しく作ったいちご園。台湾は暖かいので新しいいちご園には、発砲スチロールの保温ベットは使用しておりません。館長の提案で床にはマットを敷きました(古い方も今年にマットを敷きました)。
 写真9は、黄さんが栽培している山の上のいちご園。海抜900メータの所にあります。イチゴ園は、写真の中央で、車で約30分の山の上にあります。
 写真10は、険しい山道の写真。車一台がやっと通れる狭い道で、初めてのときは、万一車が崖下に落ちた時のことを考えて、車の取っ手にしがみついていました。車から顔を出そうものなら、うっそうとした木々の葉にたたかれてしまいます。
 写真11は、黄さんのイチゴ園。温度が低いためか、イチゴの株が低くがっちりしていました。花が咲いている株も多くありました。イチゴの株は、2芽になっているものが多くあった。
 写真12は、黄さんのお父さんとの記念撮影。6月以降に病気で入院されたそうです。今日は、元気に館長を出迎えてくれました。今回は、日本のために戦争に行かれたことを詳しく話してくれました。昔のことと言え、日本は台湾の方々に大変ご迷惑をお掛けしたと思う。
 写真13は、黄さんが昨年作ったいたイチゴ畑。病気で今年はこの畑にイチゴを作るのを止めたそうです。日本、韓国、台湾いずれの国の農業も高齢化で困っているのは同じようです。

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