残留農薬の検査にいちごを送る(ポジティブリシト制)と花芽の状況。

山梨県の天気。最低気温8度。写真1は、あかねっ娘(ももいちご)です。今年は例年より10日ほど早く赤くなりました。その分例年よりまだ、小粒です。これから大きいあかねっ娘(ももいちご)が収穫できつようになります。まだじっと我慢して美味しくなるまで食べません。何時もながら、色と言い形は最高です。
ポジティブリスト制は、食の安全を考えて作られた法律です。平成18年5月29日より施行。当面は輸入品の農薬をチェックするのが目的と思われます。順次国内の農産物にも適用されつつあります。館長も食の安全に拘っているので色々調べてみました。ポジティブリスト制は、残留農薬を調査し有害農薬や基準値を超えた農薬があれば出荷を止めたり、その内容を公表します。館長も山梨県に調査結果を教えていただこうとお願いしましたが、残念なことに公表しないとのことでした(問題が有れば公表するとのこと)。館長の知るかぎり、イチゴの調査結果を公表しているのは、新潟県のみです。館長は、当館の無農薬栽培で残留農薬がないことを信じていますが、証明することが出来ませんでした。そこで、自費で残留農薬の分析に出すことにしました。さ〜ココからが大変。一からポジティブリスト制の勉強。まず国内全体で使われている農薬の種類は、約800種類(基準が定められている農薬)だそうです。その他0.01ppmを超えると不適切となる農薬があります。イチゴの残留農薬の検査項目として、国が定めているのは、約500種類です。この500種類の中には、イチゴには使用しないお米などの農薬も入っています。これは、ハウス栽培でないイチゴは、隣から他の農産物の農薬が飛散してくるためと思います。残留農薬の検査機関には、公的機関と私的機関(企業)があります。また厚生労働省認定機関と認定されていない機関があります。おおむね認定機関は、コストが高く調査期間も長く融通性に欠けるような気がしました。現在は、農産物の分類についても、野菜、果物、お米などと大きい範囲で区分けされています。イチゴだけの検査項目が指定されているところが、あまり有りません。各機関で独自に800種類から50〜200項目を選び出し残留農薬を検査しているのが、実情です。検査は、ガスクロマトグラフィーで行うそうです。館長は、高校の化学部にいたときによくガスクロマトを使いました。まず山梨県総合農業技術センターに問い合わせ、山梨県衛生公害研究所、山梨県食品衛生協会を調べる。さらにインターネットで日本全国の調査機関を調べて、つくば市に有る(株)環境研究センターを見つけました。ここは、イチゴ専門の項目200項目を検査してくれます。また、費用もサービス期間中で48000円と一番安いです。その(株)環境研究センターから200項目の内容をFAXしていただき、当館が親株から育苗期間中に使用した農薬が含まれているか確認しました。その結果、3種類の農薬が含まれていないことが分かりました。バイコラール水和剤(ビテルタノール)、アファーム乳剤(エマメクチン安息香酸塩)、コロマイト水和剤(ミルべメクチン)。当館が使用した全ての農薬を調べないで残留農薬がなかったと言えないので、追加することにした。しかし追加費用の高いのには驚いた。1種類12000円〜15000円もする。交渉して、29000円の追加費用で検査してもらうことにした。最終的に77000円かかる。館長は自分で納得できるレベルでなければならない性分です。物事、問題かがあることを証明することはそんなに難しくない。しかし、問題がないことを証明することは、もっと難しい。館長が会社で検査や品質保証に携わっている5年間に学びました。今日イチゴを約800g送りました。ちなみにスイカは約5Kg必要だそうです。結果が出次第皆様に公表いたします。
花芽分化;いよいよ普通処理のイチゴも蕾がほぼ出揃いました。愛べりー95%、あかしゃのみつこ78%、レッドパール73パーセント。あかねっ娘(ももいちご)64%。

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