摘花(花蕾採り)といちご狩りハウスの栽培諸条件変更
山梨の天気。最低気温12度。章姫の花の蕾採り作業を開始しました。静岡県の私の師匠の杉本先生は、パック出荷がメインのため摘花をしません。当館はギフト用の大粒の出荷といちご狩りがメインの為、花の蕾を7個に摘み取ります。特に小さいイチゴの株の蕾は、3個にします。この作業をしないと12月と1月の日照不足によりイチゴの株が成り疲れを起こし、2番目以降の実が小さくなります。お客様に大きな粒のイチゴを食べて喜んでいただく為には欠かせない作業です。作業が大変なため、摘花を行わないいちご園もあります。写真1は、摘花前の写真。写真2は、摘花の写真。摘花をしても2番目の花が早く来る事はありません。また摘花により一番目の実と二番目の実の間が約20日前後空いてしまいます。当館は同じ品種でも、夜令処理(促成栽培)と普通処理があるためイチゴの収穫やいちご狩りが切れずに営業できます。
ようやく寒くなったので栽培条件(ハウス内温度、地温、肥料濃度と肥料成分の追加、給液量(肥料)のアップ、炭酸ガス濃度、葉面散布剤の追加、電照時間の延長)を大幅に変更しました。普通処理の花芽分化の完了と夜令処理の2番目の花芽分化の完了を待って保温を開始します。さらに、肥料濃度も一段階アップし炭酸ガスを人工的にいちご狩りハウスに入れることによりイチゴの粒が大きく、甘くなるようにします。写真3は、内装保温カーテンの試運転状況。
無農薬栽培状況。
残念なことに、アブラムシが一株に発見されました。そこでその近辺のイチゴの株約4000株を全員7人で約1時間調査した所、更に一株にアブラムシが見つかりました。農薬を使えないため、手でつぶしました。明日再度、アブラムシの調査を行い防除する予定。しかし親株から育苗期間までアブラムシはゼロでした。定植から2ヶ月後に発生する理由が分かりません。もう少し発生状況を静観するが、無農薬に対する不安が湧いてきた!
イチゴ園芸
ついにイチゴの実がなりましたー。 といっても、5月の時の写真なんですが(^^ゞ …