イチゴの出蕾状況の調査。予想より出蕾が遅れているので、少し安心できました。

土曜日と日曜日は、館長のブログをお読みください
 今年の巨人は、残念ですがセリーグ優勝を逃しました。
館長は、阿部が捕手に戻った瞬間から、巨人の優勝は消えたと思いました。
 この所、ブログを書くのが怖くて書けませんでした。
ブログを書くには、例年より20日から1カ月早い出蕾状況を認めなければなりません。
この1〜2週間は、イチゴに蕾が出ていても見て見ぬふりをして、
この悲しい現実を拒否してきました。
 農業は太陽から光を頂き農作物を収穫します。
自然の恵みに感謝!感謝!です。
ところがこのありがたい自然の恵みが温暖化などの理由で、
私達人間に猛威を振るい、厳しい試練を与えています。
2011年の東日本大震災以降、笹子トンネルの崩落、2014年の大雪による
ハウスの倒壊、2015年は、過去にないほどのイチゴの不作などです。
 今年は、イチゴの自然花芽分化が過去にないほど早く起きてしまった。
イチゴの栽培には、
1.苗作り
2.花芽分化の時期に合わせた定植のタイミング。
3.イチゴの栽培技術
の全てが完全でないと満足なイチゴの収穫が出来ません。
これまでは、年々自然花芽分化が遅れる傾向にありました。
従って、如何に花芽分化を早くするかが技術力でした。
これからは、8月に花芽分化を起こさせない技術も必要になって来ました。
 10月〜11月の何日に出蕾するかによって収穫時期が11月末から
1月の間で決まります。
 例年は、10月20日〜11月10日頃に出蕾させて
11月末と12月末の2回に分けて収穫を開始していました。
しかし、今年は8月末に自然花芽分化が起きたために、
1番目の実の収穫開始時期が12月上旬になり12月末にはイチゴ収穫が
終わりそうです。
2番目の実の収穫開始時期は、1月15日頃になりそうです。
とは言え、現実的には同じいちごでも苗の大きさや定植時のストレスなどで、
花芽分化の起きる時期が異なり出蕾時期も異なります。
館長は、出頼時期が出来るだけ遅くなることを祈っていました。
今日、当館のイチゴの出蕾状況を調査しました。
最悪の状態は、40〜60パーセント出蕾になっていることです。
調査結果は、最悪の状況は回避できそうです。
9月1日〜10日頃の定植した自然花芽分化による出蕾。
1.章姫  45%
2.紅ほっぺ  30%
3.アスカルビー(今年は夜冷処理は無し) 45%
4.かおり野   92%(毎年夜冷処理は無し。出蕾は、例年並み)
9月15日から定植の短日夜冷処理や半短日夜冷処理の出蕾。
今年の短日夜冷処理は、8月末に花芽分化をしていたので、無意味でした。
しかし、夜の温度を下げたので出蕾を自然花芽分化苗より遅らせたようです。
この為、15日に定植した短日夜冷処理の章姫は、出蕾が12日頃以降に
なれば、収穫出来そうです。
半短日夜冷処理の苗は、夜冷処理の開始が9月20日頃のため
自然花芽分化の苗とほぼ同じ時期になりそうです。
すまり、半短日夜冷処理の苗(当館の苗の半分)は、定植時期が28日以降のため、
全て1番目の花は収穫出来そうにありません。
1.章姫   17%
2.紅ほっぺ  6%
3.あかねっ娘(ももいちご) 3%
4.アイベリー        0%
5.ホワイトレディー     0%
6.サラダイチゴ       0%  
今週の結論は、今日までに出蕾した花は、収穫時期が11月中旬となり、
株が十分成長していないので、大きな実が収穫出来ないため全て花房ごと除去します。
全体の2〜3割は、12月に収穫できる可能性が出てきました。
12月末のクリスマス用のイチゴの収穫については、まだ不明です。
12月末に収穫出来る可能性は少なさそうです。
  
写真1.順路1の章姫。例年より大きい株ですが、出蕾が例年より
20日ぐらい早いので、10月5日に出蕾した花は小さく大きな実は期待できそうに
ありません。全て花房ごと捨てます。
写真2.順路2の紅ほっぺ・かおり野・アスカルビー・ホワイトレディーの
4種類。それぞれ出蕾時期が異なり、全ての収穫時期が揃うのは
1月中旬頃になりそうです。
写真3.例年より大きな株ですが、9月25日の定植の
苗にもう出蕾が始まっています。
何とか、出蕾が10月20日頃まで遅れないと
収穫出来ません。
写真4.このアイベリーは、株が十分大きいので出蕾が遅れています。
何とか出頼時期が20日頃になるのを祈っています。
写真5.右側が9月3日に定植した紅ほっぺ、出蕾が30%。
左側が、9月17日に定植した紅ほっぺ、出蕾が6%。
写真6.9月5日に定植した章姫、40%の出蕾。

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