今シーズンのいちご狩り用の苗の定植と補植が完了しました。

土曜日と日曜日は、館長のブログをお読みください。
3月上旬の雪害の状況
 イチゴの収穫時期は、イチゴの花芽分化の影響するために人間がコントロールするのは難しい。
花芽分化前に定植すると栄養成長が進み花芽分化が遅れ、その結果収穫時期が1月に
ずれ込んでします。
逆に花芽分化後に定植するとイチゴの株が大きくなる前に蕾が出てしまい、小さい実しか
収穫できなくなるか、摘花を余儀なくされ収穫時期が1月にずれ込んでしまう。
従って、適正な定植時期は花芽分化を起こした時のピンポイントで行わなければならない。
更に厄介なことは、小苗ほど寒さに敏感で花芽分化が早く、大苗は寒さなどの温度に鈍感で
花芽分化遅れます。
館長は、花芽分化の安定化を図るために、大苗を作り短日夜冷処理を行い収穫時期を
12月から開始できるようにしてきた。
今年は、不幸な停電事故により短日夜冷処理の苗8000本の大半を失ってしまった。
このため、今年の収穫時期の開始は、自然に任せるしかない状態です。
近年温暖化により秋の紅葉が1〜3週間遅れ気味であった。
勿論イチゴの花芽分化も同様であり、イチゴを定植する時期も年々遅れてきた。
今年は紅葉が2週間早いように、イチゴの花芽分化も例年より2〜3週間早いようです。
当館においては、苗が大きいため例年の短日夜冷処理の苗の花芽分化と同じか、
少し早いようです。
(山梨の苗の小さいいちご園は、株が小さいので摘花をしているようです。)
 9月10日に定植した章姫は、出蕾が10月6〜15日頃で11月末頃の収穫開始。
 9月18日に定植した章姫は、出蕾が10月14〜20日頃で12月上旬の収穫開始。
 紅ほっぺ・かなみひめ・アスカルビーは、14〜20日に出蕾、12月上旬の収穫開始。
 驚くことにあかねっ娘(ももいちご)やアイベリーやさちのかも14〜20日頃の
 出蕾で12月上旬の収穫開始となる見込みです。
確実な収穫時期の予測は、苗の大きさなどに影響するので、これからの1〜2週間の
出蕾の時期で判断します。
紅ほっぺの小苗やあかねっ娘(ももいちご)の小苗は、定植時期が遅れたので摘花を
せざるを得ないので、収穫時期は1月にずれ込みそうです。
9月15日から定植を開始して今日まで停電で損傷した苗の定植と損傷で活着しなかった苗の
植え直し、通常通りの苗の定植、停電で損傷した苗を補うための作業やそれでも
不足する苗の購入・定植後の葉欠きと休む暇もない日々でした。
「タイム・イズ・マネー」で今定植を完成させておかなければ収穫時期を失ってしまいます。
従業員の皆さんの協力もあり、なんとか12月頃に収穫出来るめどが立ってきました。
これで、雪害から当館を支援・応援してくださったお客様や友人に合わせる顔が出来そうです。
今年ほど、失敗を恐れた年はありません。
雪害でハウスを失った時や停電事故で短日夜冷処理の苗8000本を失った時は、
気持ちがユウツで何度も死にたいと思った。
死ぬ勇気など持ち合わせていないが、死んだらこの苦しみから逃げられると思っただけです。
しかし、運の良いことに12月から収穫を迎えられそうで、今までの苦労が報われそうです。
諦めずに、頑張って良かったです。
写真1.18日に定植した章姫。14日から20日頃の出蕾。願わくは出蕾が20〜27日に
なれば、より大きな実が収穫出来ます。
写真2.順路2のアスカルビー・かなみひめ・紅ほっぺ・さちのか。
14日頃から出蕾予定。何時出蕾があっても良いぐらい大きな苗になりました。
逆に大苗になり出蕾が遅れないか心配です。
写真3.停電で損傷した章姫の苗も大きくなったり植え替えも終わりました。
苗の生育が良くないので、摘花をしています。収穫開始が2か月遅れます。
写真4.9月10日に定植した章姫。出蕾が始まっています。
株も十分大きくなりました。
写真5.お土産とケーキ屋さん用の紅ほっぺ。苗が不足して小苗を定植したので、
1週間早く出蕾が始まっています。株が小さいので摘花しています。
収穫開始が2か月遅れます。
写真6.定植したあかねっ娘(ももいちご)。大半の苗を停電で失ったので、
小苗のため出蕾が早いです。株が大きくないので摘花します。
何とか苦労しながら、苗を全て定植することが出来ました。
2カ月遅れで、1月中旬から大きなあかねっ娘(ももいちご)が収穫出来るでしょう。
写真7.アイベリーも全て苗を定植しました。

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