いちご狩りハウスに定植した章姫に葉露が出ていました。まだ夜冷処理苗の章姫と紅ほっぺに花芽分化が起きていませんでした。
いちご狩りのグルメいちご館前田。山梨県のいちご狩り天気は晴れ。 最高気温は31度。最低気温は23度。日の出5時30。日の入り17時54分。 甲府の天気予報は、こちら。中央道の道路情報は、こちら。 親株の生育状況第3弾(5月21日から6月15日まで)の動画を掲載しました。 ランナーの発生がよくわかります。次郎苗からスタートして、三郎、四郎苗が出ています。 今朝は、いちご狩りハウスに定植した章姫と愛ベリーの苗に葉露が出ているのを見るのが楽しみで、5時半にはいちご狩りハウスに行きました。 しかし、葉露は例年より少なかったです。やはり、苗の根量が少なく生育が良くない苗だからでしょう。 昼間の猛暑にもかかわらず、元気に茎が立っていました。 昨年同様、夜冷処理苗の花芽分化を確認に技術センターに行ってきました。 いきなり紅ほっぺに蕾が確認できたときは、驚きと花芽分化を実落ちしたのではないかと言う、後悔の念でした。 しかし、まだ全体的に花芽分化が確認できませんでした。 1.挿し木苗の紅ほっぺの1本に蕾が見えました。 2.挿し木苗の紅ほっぺと章姫には、花芽分化の初期らしいものが僅かに確認できました。 3.ポット受けの紅ほっぺと章姫は、まだ花芽分化が確認できませんでした。 やはり昼間の2〜4度の高温により昨年の夜冷処理苗より4〜6日遅れているものと考えられます。 さらに、挿し木苗は、苗採り時の厳しい条件と生育遅れにより、ポット受け苗より早く花芽分化が起きているようです。 本日の花芽分化の調査結果に基づき来週からの夜冷処理苗の定植日を決めます。 さらに、随時自宅の実態顕微鏡で花芽分化を調査しながら計画を修正していきます。 花芽分化が起きていない苗を定植すると、最悪の場合花芽分化が大幅に遅れることもあるので、最大の注意が必要です。 花芽分化が起きている苗の定植が遅れると、小さな実しか収穫が出来なくなります。 つまり、夜冷処理苗の定植時期を間違えると大変なことになります。花芽分化をコントロールすることは、自然をコントロールするのに等しいので難しさを感じます。 写真1は、昨日定植した章姫に葉露が出ていました。苗が例年より小さい分、葉露の出も少ないです。 写真2は、写真のような花芽分化の初期状態を見つけれれば、最高です。実態顕微鏡で100倍ぐらいでクラウンを削りながら花芽分化を確認するので、手先の器用さなどを要求されて、難しい作業です。本日は、1〜2本それらしい状態が確認できました。 写真3は、葉をどんどん取り除いていくと、肉眼で蕾が確認できました。驚きとショックでした。この状態の苗ですと、2週間後に蕾が出蕾するでしょう。当然、もっと早く定植しなければならない苗です。この苗は、全体のごく一部でしょう。