親株の定植からいちご狩りハウスの1回目の収穫までの天候について。

山梨県のいちご狩り天気は、晴れ。最高気温は8度。最低気温は、マイナス3度。日の出6時56分。日の入り16時47分。  甲府の天気予報は、こちら。中央道の道路情報は、こちら。大変申し訳ありませんが、1月9日までは、ご予約の定員に達しましたので、1月9日までご予約をお受けできません。  写真1は、もうすっかり常連さんになった布田様。今年は、例年より1〜2月早いご来館でした。3年前に亡くなった母のことまで気を使っていただき感謝しております。 写真2は、田中さま。大樹君も大きくなりました。「ほのかちゃん」は、ベビーカーでぐっすり眠っていました(笑い)。 大樹君の首の傾け方は、お母さんそっくりです! お正月のいちご狩りも終了したので、昨年の2月末の親株の定植から12月末までの1回目の収穫までの天候について振り返ってみました。 振り返ることにより、来シーズンの異常気象対策に役立てたいです。 農業は毎年天候が変わるので、対応が難しいです。イチゴの栽培は、2月末の親株の定植から翌年のいちご園の終了の5月末まで、15か月と栽培期間が長いので、栽培期間中のどこかで異常気象に遭遇する機会が多いです。 特に近年は、温暖化の影響でしょうか、極度の暑さや寒さ、曇りや雨の日照不足が多くなったような気がします。 1.親株の定植時期(2011年2月末〜5月頃)  昨年の3月の最低気温の平均が、何と1度と親株に低温障害が発生しました。ちなみに2月は、マイナス0.2度でしたので、如何に3月の温度が低かったかわかります。 今年も低温になる可能性があるので、異常気象の影響を避けるように定植を3月10日頃に遅らせることにします。 2.苗採りの時期(2011年6月から8月末頃)一昨年は7月末に最高気温が毎日37度を越す猛暑になりました。そこで、猛暑になりやすい7月末の苗採りを7月上旬に前倒ししましたが、6月末から7月上旬は、記録的な猛暑に襲われました。 残念なことに館長は、昨年も苗採りに失敗しました。幸い、苗採りを7月上旬に前倒ししたことにより、苗採りのやり直しが出来て、致命傷にはなりませんでした。又親株を自家苗にしたこともあり、昨年もタンソ病は発生しませんでした。 毎年同じ時期に苗採りをされた農家は、失敗しなかったようです。タンソ病も少なかったようです。 今年は、どんな猛暑が来ても耐えられる育苗ハウスへの改造を行います。また、誰も実施したことのない画期的な方法を取り入れることにします。 3.花芽分化時期と定植(8月末から9月末頃) 当館は、2台目の冷房装置を追加して2年目になり、確実に夜冷処理が出来花芽分化を迎えることが出来ました。今シーズンの唯一の成功実績でした。 9月10日頃と2日頃は、短期的に夜温が低くなり、どちらの農家の苗も花芽分化を起こしたようです。 特に苗を十分大きくしていない農家さんの小苗ほど、花芽分化を起こしやすかったようです。 当館も、苗採りが遅れた分、9月13日と9月20日に小苗を定植しましたが、この低温により一部の株が花芽をつけてしまいました。 今年は、苗採りを成功させ大きな苗に仕上げて、昨年と同じように夜冷処理を行い、花芽分化を起こさせます。 4.開花から収穫まで(10月から12月まで)10月から12月9日までは、高温が続きが一番温暖化の影響が出たようです。秋野菜が高温によりどんどん収穫時期が早くなり、白菜など大きくなりすぎたようです。イチゴにおいては、10月10日〜20日頃に出蕾した小苗のイチゴは、開花から収穫までが異常に早く、11月末には小粒のイチゴがスーパーに出回りました。 当館は、この時期の蕾は実がならないように取りました。蕾を取ることにより、小さな苗も2番目の実から大きな実を付ます。 当館の大苗の夜冷処理した苗は、10月末から11月上旬に出蕾して大きな花を咲かせました。 当館も高温の影響を受けて生育が早く11月末から少しずつ収穫が始まり、年末にはイチゴがなくなりそうでした。 しかし、12月上旬の平均気温4.1度の高温から12月中旬から下旬のマイナス2.5度と一挙に7度も低温になりました。 当館は、この低温により、イチゴの赤くなるのが遅れてイチゴの粒も大きくなり糖度も高くなりました。さらに低温により収穫時期が遅れ、お歳暮や年末からのいちご狩りがちょうど良いタイミングになりました。 しかし、この短期間の7度近い温度差により、収穫時期を見誤り納期遅れやいちご狩り時期を延期を余儀なくされたいちご園も多かったようです。 肥料濃度が低くても、この期間の高温により、肥料の吸収がよくなり、先端が緑色になる「先青果」や先端の奇形が多く出ました。さらに、当館ではあかねっ娘(ももいちご)が生殖成長から一時栄養成長に戻ってしまい、2番花が1か月遅れて2番目の収穫が大幅に遅れ2月中旬になりそうです。 肥料濃度は、その時期の気温により変えなければならないと言うことを初めて学びました。 5.2番目の収穫とその後の収穫について。(12月〜3月頃)昨シーズン一昨年12月の最低気温の平均は、1.6度  昨年1月の最低気温の平均は、ー3.5度  昨年2月の最低気温の平均は、−0.2度  昨年3月の最低気温の平均は、1度。昨シーズンは、1月が異常に低温で、2月はややお暖かめで、3月は、例年に比べると以上に低温でした。今シーズン 昨年の12月の最低気温の平均は、ー0.2度。 今年の現在までの1月の最低気温の平均は、ー3.2度。これまでの最低気温は、昔に戻ったように低温です。暖房を節約すると、2番目の収穫が遅れたり3月以降の生育が遅れて収穫量が大幅に減ることが予測されます。 泣く泣く暖房を高くして、地温やいちご狩りハウスの最低気温を高くしています。 この低温が続けば、いちご園により、出来栄えの差がどんどん大きくなるでしょう。 それにしても、円高と言うのに重油は毎年どんどん高くなるので、経営的に苦しいです。  気象庁も、短期予測がはずれた時は、少しは申し訳ないと言ってほしいですね!(笑い)。 期待はしていないのですが、悪い方に外れると・・・・・・・・・。

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