富士山に”農鳥”が見れました。08年産イチゴの出来栄え。

最高気温度31度、最低気温17度日の出4時30分、日の入り19時00分。
 今日の最高気温は31度と真夏日でした。いちご狩りハウスは、ベットを乾燥させるため、遮光カーテンも補助の天窓も使用しなかったので、いちご狩りハウス内は42度でした。
 富士山の雪の残り方が鳥の形に似ている場所があります、この形を農鳥と呼びます。この”農鳥”(残雪の鳥の形)が見えるとお田植えをしたり農作業を始める頃となります。
 今年は異常気温の影響で、連年より雪が沢山残り”農鳥”が見えるのが例年より2週間ぐらい遅れています。
 温暖化が進んでいるけれども、一時的に寒気が訪れて寒い日も多くあると言う、気温の乱高下現象が見られます。
 自然界の動植物は、人間みたいにカレンダーを持っていないので、このような乱高下の気温では、気温の高いところか低いところの何れかで季節を感じているか分かりません。
 08年産イチゴの出来栄えが日本農業新聞か発表されました。
昨年の秋の10月から今年の5月の京浜市場の入荷量は3万3285トンで
前年比6パーセント減、価格はクリスマスやひな祭りの出荷が少なかったので、2パーセント安となりました。過去5年間で最低だったそうです。
 入荷量の半分を占めるとちおとめが収量で7パーセント減、価格で6パーセント安と一番出来栄えが良くなかったようです。
 当館も昨年の暮れの収穫量が遅れてお歳暮の発送が出来ずに、お年賀にきり代えていただきました。遅れた分1月〜3月までは過去最高でしたが、4月に成り疲れ現象を起こして4月は過去最低でした。5月には少し取り戻しましたが、トータル的には例年以下の収穫量となりました。
 やはり、出来栄えは12月から5月まで平均的にならないとトータルの収穫量は確保できません。半年間、イチゴの状態を最高にするのは、本当に難しいです。
 イチゴの出来栄えが良くなかった理由は、下記異常気象が原因と各JAが報告しています。
1.定植時期の大雨で苗の根の張りが良くなかった。
2.夏の低温で花芽分化が早くなり、11月の出荷となり12月のクリスマスにイチゴが不足した。
3.2月下旬の天候不良で生育が遅れた。
4.気温が低くミツバチが飛ばなかったなど。
 当館においては、夜令処理の失敗。暖冬の影響か1地番目の収穫の後、2番目の収穫が休まずに出来ました(例年は1番目と2番目の収穫の間か空いてしまいます)。しかし、イチゴが休まずに無理をして収穫している時に、2月の天候不良(雨や曇りで日照不足)によりイチゴの体力(根の貯金)を使い切ってしまった。この影響が4月の成り疲れとなりました。
 館長の推定ですが、イチゴが季節感を失って新葉が大きくならなかった。
新葉が大きくならないと言う現象は、日本全国の共通現象みたいです。
つまり、日照不足により何時までもイチゴは、12月や1月と思い大きな新葉を出すことが出来なかったのではと思っています。
 山梨県では、この異常気象の影響の被害は、下記内容で異なっていました。1.定植時の苗が小さい下部ほど影響が早く出て、回復も遅れた。
2.摘果していない株ほど、影響が多く出た。
3.スタートの収穫時期が遅いほど影響を受けていない。
4.夜温が低く収穫サイクルが長いほど影響を受けなかった。
 毎年、何らかの異常気象に影響されています。このような時に、基本に忠実であればあるほど影響が少ないです。
 来シーズンは、異常気象に負けない栽培を目指し色々な対策を考えています。
 農業の楽しみは、この異常気象に負けないよう頑張ることです。
 写真1は、いちご狩りハウスのベットにアリのすが見つかりました。見つかったのは、3月でした。アリの巣が見つかるようになったのは、昨シーズンからです。化学農薬を使用しなくなったからでしょうか?
写真2は、培地(ヤシ殻)を掘るとアリの卵が出てきました。培地を乾燥させて雑菌を死滅させた後、さらにベットに水を入れて培地を湿らし
培地を高温にして雑菌を死滅させます。そのときには、アリさんも死んでしまうでしょう。ゴメンナサイ!

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