生物農薬と化学農薬の違いと安全性について。

最高気温度9度、最低気温6度のち日の出6時44分、日の入り16時33分。
 大変申し訳ありませんが、1月4日までご予約の定員に達しましたので、ご予約をお受けできません。12月25日のイチゴの収穫状況からいちご狩りの追加の可否を判断します。
 昨日、コメントから生物農薬と化学農薬の安全性の違いについてのご質問がありましたので、この問題はいちごを召し上がる皆さん全ての疑問と思いご説明したいと思います。
 いちご狩りは、イチゴを洗わずに食べます。その分館長は食の安全・安心に気を使います。また最近病害虫に化学農薬の抵抗性(抗生物質のペニシリン人間に効き目が少なくなっているように)が出てきて化学農薬の効き目がなくなってきています。そこで、当館は安全な生物農薬を使用しております。
 また2年前から。残留農薬の検査を自費で行い、当館のイチゴには残留農薬が無いことを確認しております。
 最近は、田舎の無い方も沢山おられます。このため身近で農家の皆さんが消毒をしているところを見たことも無いでしょう。したがっで、農作物が消毒されていること自体を実感されることが無いと思います。
 化学農薬の安全性について。
1.化学農薬は人間が農作物に害を与える病害虫に対して科学的に作り出したもので、ある量の基準内であれば安全ですが、基準量をを超えると人体に害を与えます。
 またアレルギー体質の方はある化学物質を食べると問題がでます。
 従って国は化学農薬の使用に当たって、化学農薬を摂取しても安全な量を決めております。
 農家はその基準量を守るために、国が安全と認定した化学農薬を使用することが義務ずけられますし、守らなければなりません。
 国が認定した化学農薬でも、使用回数や使用濃度、消毒後の販売期間なども規制されております。
 化学農薬を使用していても、国が定めた基準を農家が遵守していれば食べても安全と言えます。
 しかし今安全と判断されていても、後に安全でないことが分かることも有るので、化学農薬は使用しない方がより安全です。
 生物農薬
2.生物農薬は自然界に存在する微生物や昆虫を利用して、農作物の病害虫を駆除しますが、人間には無害な物を使います。
 人間には無害と国で認定された生物農薬には、基本的に使用回数の規制はありません。
 当館で使用している生物農薬の説明。
(1)粘着くんは、デンプンを害虫に付着させて害虫を窒息死させます。
(2)天敵のスパイカルEXは、害虫の卵を食べることにより害虫の増殖や絶滅を図ります。
(3)生物農薬のトアロ(特殊な細菌)を散布した葉を、蛾の幼虫が食べると蛾の幼虫が食欲が無くなったり腸に穴があいたりします。中には蛾の脱皮を阻害するものもあります。
(4)ボトピカ(特殊な細菌)を病気の無い葉に散布すると特殊な細菌がその葉に増殖して陣地をとります。これによりうどんこ病の菌が葉についても増殖できなくなります。
(5)タフパール(特殊な細菌)は、極微量であればうどんこ病などの有害な菌を食べてくれます。
 生物農薬が有効に活用されない理由は、病害虫を絶滅させる効果が少ないのと値段が高いことにあります。病害虫が発生する前から使用したり、病害虫が少ない時に使用しなければなりません。病害虫が多量に発生した時点では手遅れとなります。
 このため、生物農薬の販売メーカさんは、化学農薬との併用を薦めております。(化学農薬である程度病害虫を駆除してから使用する)。
 館長も生物農薬で栽培を始めてから、予想もしなかった問題や手間隙、コストの問題で苦しんであおります。
 しかしお客様のお喜びに成られるお顔を見ると嬉しくて頑張る気持ちが出てきます。
 早く、安くて手間隙のかからない残留農薬ゼロの栽培を完成させたい。
 

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生物農薬と化学農薬の違いと安全性について。” に対して2件のコメントがあります。

  1. おはようございます
    質問に対するご丁寧な回答有難う御座います
    非常に良く理解できました
    前田館長さんのお客様への気配りやイチゴ栽培に対する思いが素敵ですね♪
    >お客様のお喜びに成られるお顔を見ると頑張る気持が出てきます
     私の仕事における考えと同じです
     嬉しいです♪
     今年は前田館長さんのイチゴ園にいちご狩に行かさせて頂きます♪
     

  2. 館長 より:

    吉野様もお客様が知りたいことをブログに詳しく書かれておられますね。私と相通ずるところあるように思っております。
    是非いちご狩りに遊びに来てください。
    たかがいちご狩り、されどいちご狩りですよ!

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