当館の章姫さんが、ご懐妊(花芽分化が起きた)されました。

 館長の当初の計画通り、章姫に花芽分化が見られました。
いわゆる、人間であれば、ご懐妊ということです。
我が家は、お赤飯ムード!(笑い)
花芽分化の調査は、中北農務事務所(中北地域普及センター)の協力を得て行いました。
1.「短日夜冷処理」の章姫は、2本とも花芽分化が起きていました。
   花芽分化のステージ。1本は、肥厚初期。1本は、肥厚初期。
2.「短日夜冷処理」の紅ほっぺは、花芽分化が未分化。
3.無処理の章姫は、当然ながら花芽は未分化。
イチゴにおいて、「短日夜冷処理」で花芽分化を起こさせることは、技術的に難しいです。
何故なら、イチゴは自然環境において花芽分化が起きる時期が異なります。
花芽文化が起きる要因は、最低気温・最高気温・平均気温などの秋を感じさせる要素が大きいです。
それも、わずか1日の気温で反応したり、長期的な気温に関係したりします。
夜冷処理を持たない農家は。収穫時期が12月末であったり1月末であったりと毎年、苦しんでいます。
傾向的に言えることは、地球温暖化の影響で秋の訪れが遅れることにより、イチゴの花芽分化が遅くなり、
収穫時期が年々遅れる傾向にあります。
 館長は脱サラしてイチゴ栽培を始めた時から、地球の温暖化に備えて「夜冷処理」による花芽分化のコントロールを
しなければ、収穫時期が不安定になりお客様にご迷惑をおかけすると思い、「短日夜冷処理」の技術習得に
取り組んできました。
今年は例年になくイチゴが花芽分化を起こしやすい最低気温がなかなか20度を下回りません。
今年は、苗の生育状況と「短日夜冷処理」のスタート時期や葉欠きや平均気温管理などが、すべて上手くいき
館長の計画通り9月14日に花芽分化を起こさせることが出来ました。
過去、このように館長の計画通りに花芽分化を起こさせたことはありません。
 明日15日から章姫の定植を開始して紅ほっぺと順次花芽分化を起こした品種から定植をしていきます。
これで、12月上旬から中旬の収穫がほぼ決まりました。
最終的には、10月15日前後に出蕾が見れれば、確定です。
 「短日夜冷処理」を行っているのは、全体の6割です。
残りの4割は、明日から冷房を開始して「半短日夜冷処理」を施して、9月28日に章姫の定植を開始します。
「半短日夜冷処理」の収穫時期は、「短日夜冷処理」の苗より2週間遅れの12月中旬から下旬を予定しています。
写真1.かおり野に出蕾がみられ、花が咲いています。この花は、摘み取ります。次の出蕾は、10月末なので、
この花から受精させ12月末頃から収穫します。
写真2.今回2本の内1本は、肥厚中期でした。
これは、イチゴのクラウン部の成長点付近です。
写真3.長果房の花芽ステージ表。
2本の内1本は、肥厚初期でした。
花芽ステージ(2)は、花芽も大きくなり形状も花らしくなり、比較的
見つけ易いです。

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