15日の雪でいちご狩りハウスの被害が拡大してきました。雪で倒壊したいちご狩りハウスの状況。

今シーズンは、いちご狩り園を閉園しました。
昨晩は、いちご園を続けるか止めるかと、そのことばかり考えていました。
更には、自分に降りかかった災いが信じれなく、戸惑う一日でした。
沢山の皆様から、激励のお電話やメールを頂いても、
ただただ現実を思い知らされるばかりでした。
今まで震災などの災害に合われた皆さんの気持ちを理解していたつもりでしたが、
自分が災害に遭遇して初めて、その本当の苦しみが分かりました。
今日は、どんなに借金をしても、再起を期そうと心に決めて、
潰れかかったいちご狩りハウスに、行きました。
まだいちご狩りハウスの周りは、股下まであり到着するまで一苦労です。
いちご狩りハウスは、行くたびに被害が大きくなっているようです。
当初は、3〜5百万円と思っておりましたが、1千万円、現在では3千万円ぐらいでしょうか。
何より大きいのは、この被害に加えて、1年間かけてこれから収入が入ると言う矢先に
閉園へざるを得ないと言うことです。
これから、12月まで無収入で生活しなければなりません。
これからは、今年末までの運転資金の調達、いちご狩りハウスと建て替える費用の
捻出をしなければなりません。
捻出と言っても借金賄うしかありません。
今回ハウスが倒壊された皆さんは、再起を期しているのですが、資金の調達が出来るか
心配しております。
館長も正直65歳、4月で66歳となります。
脱サラして、ここまで頑張れたのも皆様方のご指導・ご支援があったからこそです。
自分なりに、このいちご狩りの世界に多品種のイチゴ狩り・練乳不要な甘いイチゴ・
残留農薬ゼロのイチゴ栽培と、新風を吹き込んできました。
もう潮時とも思いましたが、現在私と一緒に頑張っている穴山君に、
この技術を引き継がせたいと偏に思っています。
この新しい方式を後世に残したい。
更に、この2〜3日は、お客様からの励ましのお言葉に感激し、館長のイチゴがこんなに皆さんから
愛されているとことを再認識しました。
英子社長の落胆ぶりは、見ていて可哀そうなぐらいです。
口癖のように「これから美味しいイチゴを皆さんに
食べてもらえる思っていたのに・・・」
そして、二人で出るのはため息ばかりです。
しかし、いちご狩りハウスに行き、少しでも被害を小さくするために
雪が積もっているビニールを切り、天井や柱の負荷を少なくするように、
穴山君と命がけで作業をしました。
長靴の中に冷たい雪や水が入り、上着も濡れ、手も冷たくなり、上向きの作業で
首が痛くなろうと、1円でも損害を小さくしようと言う気持ちのため、
何も感じませんでした。
それどころか、何としても来シーズンは再起しようと言う気持ちが強くなってきました。
千葉で災害に合われた、見も知らずのいちご園の方からも、ブログを見た!
お互いに悩みを語り、頑張らなければならないことを再認識しました。
今日は、励ましのメールやお電話に、何故が涙が止まりません。
また、復旧のお手伝いのご支援のお話を頂いておりますが、
何分危険な作業が多いので、ご辞退しておりますので、
御了承ください。
昨日は、倒壊したいちご狩りハウスの写真を皆さんにお見せしたくありませんでした。
しかし、雪の被害の恐ろしさや災害に合われた時の対処の仕方のご参考になればと、
今日は前向きな気持ちで写真を掲載することにしました。
雪の少ない山梨県では、ハウスに雪が積もり倒れそうになった時の
処置は誰も詳しくは、知りません。
「危ないので近寄るな!」でした。
秋田の友人から今朝電話があり、「出来るだけビニールを破き水や雪を取り除かなければ、
ドンドン、ハウスが倒壊していく」とアドバイスを頂きました。
決死の覚悟で、いちご狩りハウスに入り、自分でこうしたらよいだろうと想像しながら、
水や雪を取り除きました。
しかし、あまりにも危険なエリヤには近づけづ、見守るだけでした。
昨日なら、もっと効果がありここまで倒壊しなかったでしょう。
危険ですが、この作業は早ければ早い方が良いみたいです。
写真1.15日恐る恐るいちご狩りハウスを、30分かけて見に行く。
遠く彼方に、いちご狩りハウスの天井の崩落が見えた。
もう、まだ何とかなると、早く中を見たいので、疲れた足取りが早くなる。
写真2.この場所、は皆さんが当館に入る入り口から見た景色です。
あまりにも変わり、驚きと絶句。
当館のハウスは約80Mと長いので、中心(センター通路)に向けて
ハウスが倒壊しています。
順路1の看板が吊るしてある、48mmのパイプまでが
雪の重みで曲がっています。
少し雪を取り除きました。
写真3.16日の朝にハウスを訪れると、昨日よりも天井がつぶれていました。
館長の大好きな富士山があまりにも場違いで美しすぎます。
写真4・まっすぐ立っていた柱が、倒れた方に引っ張られています。
下のベットを守らなければ、損失が拡大します。
写真5.雪の重みで柱が折れています。
下のベットが再利用できない状況になっています。
/
写真6.比較的安全なエリアはこのようにカッターで切り水や雪を
除去しました。
写真7.親株ハウスの状況。2月末には定植したい・・・・。
2連棟の東側は、雪で天井が落下していて、3本目の
ベットが使用不可になっていました。

写真8.親株ハウスの2連棟の西側は、奇跡的に潰れていません。
しかし、この部分の天窓は、曲がっていて動かせないでしょう。
写真9.左側の育苗ハウスと夜冷処理ハウスは、単棟のため
無事完全な状態で残っていました。
右側の2連棟の育苗ハウスは、完璧に倒壊していました。
写真10.完全に倒壊した育苗ハウスの中。
天井が完全に落下しています。
スプリンクラーを含めて、使用不可です。
写真11.ビニールを切って雪を落としたいのですが、
スコップで落とさないと落ちません。
一番下に、シャーペット状の固い雪、上はソフトな雪です。

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15日の雪でいちご狩りハウスの被害が拡大してきました。雪で倒壊したいちご狩りハウスの状況。” に対して14件のコメントがあります。

  1. 三浦 実夏 より:

    前田館長。
    山梨放送の三浦です。
    先日伺ったハウスが…言葉になりません。悲しいし、悔しいです。
    前田さんの作ったいちごの味忘れません。応援しています。

  2. 館長 より:

    応援お願いします。
    不幸と言うものは、突然来るのですね!
    今は、お客様を始め皆さまが、再建の応援をしてくれるので、頑張る気持ちで一杯です。
    当館を始め、山梨や長野や群馬や千葉でハウスが倒壊した農家が多くあります。
    皆、再建をしたいと頑張っています。
    東日本大震災の被害を受けた農家には、国がハウスなどを作る費用を7割肩代わりしてくれました。
    今回の記録的な豪雪で被害を受けた農家に国や県や市が支援するように、テレビやラジオで訴えてください。最低5割の補助が有れば、沢山の農家が再建します。
    しかし、支援が無ければほとんどの農家さんは、農業を止めるでしょう。
    応援のコメント、心からお礼申し上げます。
    覚えてくれていて、嬉しかったです。

  3. 横打 幸子 より:

    今日、土橋さんからメールをもらってブログを見てビックリしました。でも、さすが館長!容易な事ではありませんが世界の富士山が見守るなか、日本一の苺園!目指して奮闘して下さいね 応援しています\(^o^)/ 私に出来る事があれば駆けつけますので…(*^▽^*) 社長も負けないで(>ω<)

  4. 館長 より:

    激励のメールありがとう。
    今日から、再建へ向けてスタートしました。
    まだまだ、乗り越えなければならない高いハードルが待っています。
    ぶち当たって、砕けないよう頑張ります。
    助けが欲しい時は、連絡しますのでよろしくお願いします。
    毎日、雪かきばかりで、筋肉痛です。

  5. Natori より:

    14日に長野からいちご狩りに伺いました。
    まさかこんな事になるなんて…
    心よりお見舞い申し上げます。
    また、あの美味しいいちごが
    食べられる日を待っています。
    無理はなさらずに、ご自愛ください。

  6. 館長 より:

    Nさんですね。
    14日のいちご狩りでよかったです。
    皆さんのご期待に沿えるよう、頑張ります。

  7. より:

    山梨県の積雪量にびっくりしていました。今年はまだイチゴ狩りにお邪魔できていなかったので、まさか、もしかして、と不安なままブログを拝見しました。子供たちも大好きな館長のいちご。何も出来ませんが、応援しております。

  8. 館長 より:

    館長のイチゴを楽しみにしておられる、お子様には大変申し訳ありません。
    お子様のためにも、頑張って再建し、リニューアルしたグルメいちご館をお見せしたいです。

  9. カズ より:

    悲しいですね(T_T)うちも農家なので…言葉にできません(T_T)

  10. 館長 より:

    農家は、自然との闘いです。
    負けるわけにはいきません・・・・・。
    年々、異常気象かひどくなり農家も大変です。
    カズさんも頑張ってください。

  11. 苺の里 より:

    2〜3年前にお邪魔しました埼玉の「苺の里」です。うちのハウスも全棟全壊。
    子供がいなければ死んでしまいたいと思うほど辛かった。お互い頑張りましょう!

  12. 館長 より:

    お互いに大変な思いをしていますね。
    しかし、前に進まなければこの悔しさは、
    絶対に無くならないでしょう。
    館長も死にたいと思った時もありましたよ。
    再建に向けて、お互いに、頑張りましょう。

  13. 遠藤 留美子 より:

    神奈川県で水耕栽培の農園でパートで働いていましたが、雪の重みでビニールハウスの屋根が崩壊しました。パートは自宅待機となりショックで夜も寝れません。一日も早い復興願ってます。

  14. 館長 より:

    遠藤様辛い心中、お察し申し上げます。
    起きてしまったことは、仕方がないと思っても悔しいものです。
    神奈川でもハウスの被害が起きていたのですね。
    私たちも、再建をめざし皆で頑張っています。遠藤様も再建できるまで、頑張ってください。

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