LED導入によるいちご栽培への考察。
大変申し訳ありませんが、既に4月18日までは、ほぼご予約の定員に達しましたので、ご予約をお受けできません。山梨県のいちご狩り天気は、晴れ。最高気温は11度。最低気温は4度。日の出5時36分。日の入り18時05分。 今シーズンは、念願のLEDをイチゴ栽培にテスト的に導入した。LEDは、中古をいただいたり安く購入したりで、投資は50万円ぐらいでした。全て正規に購入すると軽く100万円を軽く越えます。 基本的には、メーター当たり3000円前後のコストがかかります。この値段の高いのが導入のネックになりそうです。 テストの目的1.LED(主として赤)による光合成の効果の有無。2.LEDによる電照の効果の有無。3.LED(主として青)による病害虫の忌避と駆除効果の有無。4.何色(赤、青、黄色、緑)のLEDが効果が有るか?5.LEDによる花芽分化の調整の可否。 各農業試験場や学校でLEDを使って試験栽培を行っているようです。しかし何処からも著しく効果が有ったとの報告はありません。 館長のところにも現代農業やフジテレビなどからも効果の有無について問い合わせがあります。 館長は、昨年の12月に5万円の受講料金を払ってLEDを使った植物工場の勉強会に行きました。 基本的には、LEDで光合成の効果が得られるのは、葉物までだそうです。それ以上の根菜類や果物には光合成のエネルギーとしては、光量不足らしいです。 病害虫に効果が有るとの報告は無く、期待薄です。 館長のブログによる影響は大きいので、上記基本原則を念頭に館長の考察をお読みください。 1.光合成の効果については、明確な効果は確認できなかった。 2.電照の効果については、品種により著しく反応する場合もある。LEDとその他の条件を組み合わせることにより、更なる効果が得られる。 青より赤の方が効果が大きいので、光合成に僅かな効果が出ているかもしれない。 3.LEDによる病害虫の効果。 (1)ダニに関しては発生を抑える効果はない。青のLEDをつけたところで、真っ先にダニが発生した。 (2)うどんこ病に関しては、現在のところまでうどんこ病が発生していないので、LEDの効果と判断できない。 閉館の5月23日まで継続してテストを続け効果の確認を行う。 ある農園では、青のLEDを取り付けていたが、うどんこ病が発生したようです。 4.LEDの色と光合成や電照の効果。品種により反応のレベルが異なります。LEDの光量が多いほど効果が見られる。 色においては、赤色が一番効果があり、次に青色である。黄色や緑色はほとんど効果が得られなかった。 5.花芽分化の調整。青色が花芽分化を促進し、赤色が花芽分化を遅らせると聞いていたが、いちごは、次から次に花芽分化するので、効果の確認が取れなかった。 今後の課題1.安価なLEDを探す。2.LEDと他の条件を変えてテストをする。3.テストの開始時期を早める。 写真1は、電球タイプのLED(植物工場用)。光量が多いので、効果が出やすいが、1個4000円前後と高い。光量の増えた新型も発売されたようです。植物工場用は、どんどん進歩し、コストも安くなる可能性があります。今後が楽しみ。 ベットの下の、ルッコラなどの葉物には効果が見られた。写真2は、夜のLED。右下のイルミネーション用の赤色のチューブタイプ(夜間工事などにも使っているタイプ)が、実用的でコスト的にも安い。波長も赤であれば、精密な波長までは要求しないようである。 写真4は、病害虫の忌避と駆除用の青色LED.直間的に光量不足はいがめない。光量の割には、コストが高い。 写真5は、電球タイプのLEDの新型と旧型。右側が12Wの旧型。左側の9Wの新型は、明るさが従来の3倍になり、値段は1000円ぐらい下がりそうです。ちなみに、こちらのメーカーさんのホームページは、(株)ノアシステムさんです。