イチゴの栽培と異常気象について

山梨県のいちご狩り天気は、晴れ。最高気温は14度。最低気温は、マイナス1度。日の出5時55分。日の入り17時54分。  甲府の天気予報は、こちら。中央道の道路情報は、こちら。 3月12日から3月16日までの追加ご予約の受付を終了しました。大変申し訳ありませんが、3月17日〜4月10日までのご予約の受付を一時停止します。 昨日は、イチゴの栽培と今年の寒さについて書きました。今日は、イチゴの栽培と季節について書きます。 私たち人間は、春が来れば「お花見」や「いちご狩り、秋は「果物狩り」や「紅葉見物」と四季折々の楽しみ方があります。 しかし、イチゴをはじめ植物や動物は、子孫を残すために子育に最適な季節を選びます。 また、イチゴは、自分の生命の危険を察知すると、季節に関係なく急いで子孫を残そうとして、生長点がランナーになったり、季節外れの花を咲かせたりして子孫を残し、自分は死んでいきます。 イチゴは、生育に適していない温度になると動物の冬眠と同じように、休眠状態に入ります。 植物の季節を判別する手段としては、「日の出」と「日の入り」と「日照時間」や気温が使われます。 私たちは、カレンダーや時計が有り、何月・何日・何時・何分まで分かるようになっていて、便利です。 イチゴの栽培は、親株を作ってから、収穫が終わるまで19か月とどんな農産物よりも長いです。1.苗を作るために親株を作るのが、前年の11月頃2.その親株を定植するのが、翌年の3〜5月です。3.その親株から、苗を採るのが7〜8月です。4.その苗を8月に短日夜令処理で花芽分化を起こさせます。5.採った苗を定植するのが、9〜10月です。6.出蕾が10〜11月です。7.収穫開始が12月です。8.収穫終了が翌年の5月です。 イチゴの栽培は、19か月間、現在起きている異常気象にさらされるのです。 このため、19か月間のイチゴの栽培期間全てが、私たちイチゴ農家の満足行く状況になることはほとんど有りません。 異常気象の影響も、栽培期間の前半であれば、何とか取り戻すこともできます。 しかし、異常気象が後半の収穫時期に近いほど、取り戻すことが難しく、収穫量に大きく影響します。 テレビなどで、寒さと原油の高騰で暖房費がかかって大変と報じられます。実際、暖房費がかかりますが、それよりも収穫時期が遅れたり、収穫量が減り、収入が減る方が、イチゴ農家にとって大変です。 今年の寒さによるイチゴの影響の特徴は、品種や地域や苗の出来栄えにより、「収穫量」や「イチゴの粒の大きさ」や「発生時期」が大きく異なります。 自然の偉大さと怖さを知ると同時に、人間の力の弱さを感じる毎日です。 失敗の言い訳をしているようで、心苦しいですが、農業は、自然相手ですので是非ご理解いただきたくて書きました。  写真1は、異常気象で例年より2〜3週間遅れて、咲いている梅の花。

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